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 海外クラシックギター製作家リスト


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---海外製作家リスト
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Hermann Hauser III ヘルマン・ハウザーIII (ドイツ)
参考価格 時価

 1958年ドイツ南部で生まれたハウザーIII世は、1974年には、父、II世のもとでギター製作の修行を始めた。ヘルマン・ハウザーI世(1884−1952)からII世(1911-1988)に受け継がれた製作技術は、III世に受け継がれていったのである。

1978年には、ドイツのギター製作展示会で初のゴールド・メダルを受賞した。2年後、III世のギターはアンドレス・セゴビアの手に渡された。

 ハウザーは世界のギター製作家の名家である。祖父、父から譲り受けた、今日ではなかなか手に入らない長年にわたり乾燥された材料が大量に保管され、その材料がIII世のギターに使用される。ギター製作家、垂涎の的である。

 III世は、毎年夏に工房のあるライスバッハでギターサマーコースを開きギターの普及活動に貢献している。子供のギター教育にも熱心である。III世のギターには、I世、II世の伝統的な技術が、そのまま受け継がれている。
Helmut Buchsteiner ヘルムート・ブッフスタイナー (オーストリア)
参考価格 \1,470,000(本体価格¥1,400,000)


 オーストリア、グラッツで建築家の息子として生まれ、弦楽器製作家のもとで勉強し、1961年にはマスターの称号を与えられた。

 1962年に英国にわたり、エレキ、アコ-スティックギターを2年間製作し、その後、ニューヨーク、シカゴでギター製作、修理にたずさわり、1969年にヨーロッパに帰った。ドイツで結婚し、ギター工房を拡張し、一時は18名の弟子を抱えていたことがあるが、3年とは続かなかった。1992年にオーストリアの北にある美しいハルスタットに移り、ハルスタット大学木工芸科でギター製作を教えている。

 1976年にババリアン手工芸ショーでゴールドメダルを受賞、ギター製作とともにハルスタット技術大学でバイオリン製作を教え、続いてミッテンワルド技術大学でも弦楽器製作を教えてきた。

 ドイツでは独特なサウンドホールで知られる製作家、ワイスガーバーの作品が珍重された。ブッフスタイナーはこのギターのコピーを製作した。音量があり、透明度の高い音質が特徴である。
Ignacio Rozas イグナシオ・ロザス (スペイン)
参考価格 \1,575,000(本体価格¥1,500,000)


 家具製作の仕事を経て1961年にラミレスIII世の工房に入る。ラミレス工房時代はIRのイニシャルでギターを製作。70年にマヌエル・コントレラスの工房に移り職人頭を務めた後、1989年自身の工房を開く。

 太くて音量のある音質が特徴。マドリッド派を代表するひとり。2002年に工房を閉め、昔のパートナーであったテサーノス・イ・ペレスの工房に移ってギター製作を続けている。
Jose Gonzalez Lopez ホセ・ゴンザレス・ロペス (スペイン)
参考価格 \1,050,000(本体価格\1,000,000)


 1961年6月、グラナダ近郊の小さい町で生まれ、建築に携わる両親のもとで育った。木材の伐採をして生活をしていたが、ギター製作家のホセ・マリン・プラスエーロの妹と結婚、ホセ・マリン・プラスエーロの薦めによって、著名なギター製作家、アントニオ・マリン・モンテーロの工房で1989年に仕事を手伝うようになった。

 2000年になって、ホセ・ゴンザレスの名前でギター製作を許され、世界のギタリストの手に渡るようになった。アントニオ・マリン・モンテーロ、ホセ・マリン・プラスエーロに直接に指導を受け、同じ工房で製作しているホセ・ゴンザレス・ロペスは幸せな製作家である。

 ギターは当然のことながら、グラナダの伝統技術を受け継いだ、味わい深い、奥行きの深いギターである。
Jose Luis Romanillos & Son ホセ・ルイス・ロマニーリョス&サン (イギリス)
参考価格 時価

 1932年マドリード生まれ、13歳のときにキャビネット工場で木工技術を習い、1956年英国に移った。ギター製作は本を通じて研究しながら、1961年に最初のギターが作られた。1964年にはスペインに帰り、何本かのギターを製作したが、1960年代の本職は大工であった。

 1969年にジュリアン・ブリームを紹介されてアドバイスを受け彼の勧めでギターを本格的に製作するようになったのが1970年である。ブリームは1936年作のヘルマン・ハウザーを愛用していたので、ハウザーの割れを修理するために裏板を剥がす絶好の機会を得て、研究できたのである。

 ブリームの愛用した1973年作のギターはロマニーリョスの名を世界的に有名にしたことはよく知られている。このギターは日本に入ったが、表板は考えられないほど傷だらけで、ブリームがいかに多く使用したかが窺い知れる。

 息子のリアム・M・ロマニーリョスは1965年12月21日マドリード生まれ。1982年、16歳からギター製作の技術を父について習った。父の持つすべての技術を受け継ぎ、パートナーとして製作している。父、ホセは事実上引退し、スペインで、表板に力木を貼り付ける作業をしながら、リアムの仕事を手伝い、ギターの心臓部とも言える表板をリアムに送りギターを完成させている。

 すべてのギター製作技術を受け継いだリアムのギターはすばらしく良くなった。音の立ち上がりがよく、弾きやすく、伸びがよい。
Jose Marin Plazuelo ホセ・マリン・プラスエロ (スペイン)
参考価格 \1,365,000(本体価格¥1,300,000)


 1960年スペイン、グラナダの古いアラブ地域で生まれた。アントニオ・マリン・モンテーロは、父の兄にあたる。14歳の時に叔父のアントニオ・マリン・モンテーロのギター工房に弟子入りした。

 10年後の1984年、ホセ・マリン・プラスエロの名前をギターにつけることを許され、その名前は世界に知られるようになった。仕上がりはアントニオ・マリン・モンテーロによく似ているが、音は若干違うようである。透明で、潤いのある音色が特徴である。週末になると彼は、ホセ・ゴンザレス・ロペスの家族と、犬を連れハンティングを愉しむという。
Jose Ramirez ホセ・ラミレス (スペイン)
http://www.guitarrasramirez.com

ラミレス1世:
 ホセ・ラミレス1世(1857-1923)はスペイン・マドリードで生まれ、製作家フランシスコ・ゴンサレス(1830-1880)の工房に12歳で徒弟として住み込み、修行した。1882年になるとマドリードのエル・ラストロで独立して製作を始めたのであるが、1890年にはコンセプシオン・ヘロニマ通りにも店を構え、ギター製作に携わっていた。1891年にはギター製作コンクールで金賞を授賞するなど、数々の賞を得た。

ラミレス2世:
 ホセ・ラミレス2世(1885-1952)は、4人兄弟の長男で、ギターの仕事に興味をもったのは彼一人である。2世は優れたギター演奏者でもあったので、1904年、20歳のとき演奏グループの一員として南米を演奏してまわり、最後にはブエノス・アイレスで結婚したので、永住することを決意した。
 1923年、ラミレス1世が亡くなったと知らせが入り、ラミレス2世は、1925年、マドリードに帰国せねばならなくなり、19年もギター製作から遠ざかっていたが、父の工房を引き継ぐことになった。店を引き継いで数年後、セビリヤの博覧会で最高賞を得て、彼の名は世界的に知れ渡った。

ラミレス3世:
 ホセ・ラミレス3世は、1922年に生まれて、1925年、3歳のときに父とともにブエノスアイレスからマドリードに戻った。1940年、18歳のときにラミレス家代々の工房に父の要請で入り、従来のギターを研究、解明し、音の改良に取り組み出したのである。
 1960年、ラミレス3世の手で作られたギターの一本がセゴビアによって選ばれ、その後、セゴビアの愛用する楽器となった。
 ラミレス3世のギター改善を画期的に成功させたポイントを大別すると、664mm弦長、レッドセダーの採用、ユリア樹脂塗装、側板を2枚にした、以上の4点である。

ラミレス4世:
 ラミレス4世(1953-2000)はマドリードで生まれ、学校を卒業後、18歳のときに3世の工房に入り、ギター製作を勉強した。1977年、1979年に作った4世のギターはセゴビアによって採用され、セゴビア愛用のギターにつけ加えられた。

アマリア・ラミレス:
 ラミレス3世の娘、アマリア・ラミレス(1951-)は占星術の研究家で、彼女による著書も発売されているが、ラミレス3世の製作技術を習っていたアマリアはギターの塗装に熱を入れ、4世なきあとも工房で製作・管理に携わっている。

 

Kazuo Sato カズオ・サトウ (ドイツ)
参考価格 \1,890,000(本体価格¥1,800,000)

 1946年東京生まれ、1966年には、今は亡き著名なギター製作家、野辺邦治のギター工房に弟子入りし技術を習得した。ジュリアン・ブリームが使用していたギター、リュートの製作家、英国のデービッド・ホセ・ルビオに憧れ、1971年に弟子入りが許され、英国に渡った。  

 東京に住んでいた頃、能面の塗装を修行したことがあり、ギターの塗装にもルビオの工房で立派に役立った。当時、オックスフォードのルビオの工房には、現在活躍しているポール・フィッシャー、エドワード・B・ジョーンズなどのギター製作家が修行していた。  

 
1974年、ベルギー、ブラッセルの郊外にギター工房を開き、1976年には、妻の実家があるドイツ、ザールランド州に住居と工房を移す。1978年、留学の為渡仏したギタリスト、福田進一と出会い、福田はその後3年でカズオ・サトーのギターを4台愛用。氏にとって、パリ国際コンクール優勝間近の時期のことである。

  息子のタケオは立派に成長し、東京国際ギターコンクールにも参加しているギタリストである。  
 
  カズオ・サトーのギターは独自の理論により、豪快な音量と深く多彩な音色を併せ持つ。 また全音域に渡る優れたバランスと、徹底的に奏者の負担を排除したストレスフリーな演奏性は所有者の技巧的、音楽的上達に貢献するであろう。

  ヨーロッパのみならず、日本、韓国、南アフリカ、オーストラリア、アメリカ大陸などのプレーヤーに愛用されている。

Kevin Aram ケヴィン・アラム (イギリス)
参考価格 \1,680,000(本体価格¥1,600,000)

 1949年英国生まれ、16歳で学校を終了後、2年間フォーク大学、3年間デヴォンで芸術課程を修了、ロンドンでも1年パーストグラッド・コースで学んでいる。 ロンドンの芸術、技術関係の大学に勤務した後、1978年にアラムギターを設立した。

 この20年で約250本のギターを製作してきたが、ほとんど小型の表板にスプルースを使用したギターである。ギターの糸巻き、弦、フレットを除き、すべて手造りで製作される。

 ギターを製作するようになって10年位は修理、復元がほとんどの仕事であり、著名なエステソ、ハウザー、フレータ、ラミレス、ルビオ、ロマニ-リョス、エルナンデスなどを観察、研究する機会を得た。これがその後の製作に大変役に立ったのである。

 1991年ノースデヴォンに移ってからは小型、中型のトルレスやハウザー系ギターの製作に集中した。1986年に製作されたギター"ラ・カンシオン"、2本目の1988年作"マートル"はジュリアン・ブリームによって買い上げられ、世界各地のコンサートで使用されてきた。これらのギターを使ったレコードには、リョベートによる"カタロニア民謡"そして"ギターラ・ロマンチカ"がある。

 中型のギターで、弾き易く、軽く鳴ってくれる芸術的な音はやはりブリーム好みのギターである。ブリームはハウザー一世をニューヨークで手に入れるまで、アラムのギターをコンサートで使用していたのである。
Lester De Voe レスター・デ・ヴォー (アメリカ)
Negra(Flamenco) \1,785,000(本体価格¥1,700,000)
Cypress(Flamenco) \1,680,000(本体価格¥1,600,000)


 1951年、ワシントン近くのアレキサンドリアに生まれ、1962年にはカリフォルニア州サンタクララに移り住んだ。1970年代の初め、クラシックギターに興味を持ち、学校で体操を教えながら、ギターを習った。

 自分用のギターを製作したのが、最初の1本だった。2本目のギターはプロの先生からの依頼だった。この機会にギター製作家になることを決意し、製作技術を本を通じて勉強した。ギターの収集家が持つスペインの有名なトルレス、マヌエル・ラミレス、サントス・エルナンデス、ドミンゴ・エステソなどを修理する機会に恵まれ、じっくりと観察することができ、良い勉強になった。

 1981年に製作したフラメンコギターは、著名なサビーカスに認められ、彼が1990年に他界するまで愛用された。1992年メイン州に移り住んでからまもなく、パコ・デ・ルシアがネグラでレコーデイングするようになって名前が知られるようになった。2000年になると、スペインのヴィセンテ・アミーゴが使用するようになった。

 フラメンコギターは、通常シープレスと呼ぶ軽い、白い色の材料が裏、胴板に使用されるが、パコ・デ・ルシアはクラシックギターと同様、裏、胴板にローズウッドを使用したネグラと呼ばれるギターを好んで弾いている。

 ギタリストの要望に応じて伝統的な木製ペッグも使われるが、メタルの糸巻きを要望するギタリストが多い。デヴォーが製作する木製ペッグは弦の巻き具合が良く、調弦が易しいのに驚かされる。この製作家の木製ペッグであれば調弦に問題はない。ギターの仕上げは美しく、スペインの泥臭いフラメンコサウンドと異なり、近代的なフラメンコサウンドを感じる。
Luigi Locatto ルイジ・ロカット (イタリア)
参考価格 ¥1,575,000(本体価格¥1,500,000)

 ルイジ・ロカットは1953年イタリーのチューリンで生まれ、アレッサンドリアの音楽学校クラシックギター科を卒業した。 その後数年はコンサートギタリスト、そし てギターの教授として活躍した。1970年代にはオスカー・ギリアのマスターコースで習っったこともある。  
 ロカットは子供の頃から木工を手がけることが好きで、16歳の時に初めてギターを製作し、その後もギターの製作を続け、プロの製作家になった。  
  1984年にホセ・ラミレスIII世の許しを得て、ラミレスギターの修理、製作を短期間であったがさせてもらったのが、大きな勉強となった。  
  ギターを作り始めた頃は、伝統的な1800年代後半のスペインギター製作家を勉強したり、イタリーの伝統的なギター、バイオリンの構造を研究した。  
  今日ではスペインの伝統的なギターの構造、音を研究しながら、有名なルイス・パノルモ、トーレスなどの復元ギター、オリジナルギターを製作している。音では、スペインのエンリケ・ガルシアを愛し、その音を目指している。  

ロカットのギターを使用しているコンサートギタリストは多いが、ステファーノ・グロンドーナ、フレデリック・ジガンテ、最近では福田進一が使用しており、2006年冬のフランス、パリの演奏会でロカットギターを使用した。

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